彫刻家木村五郎
 島人に東京から来た彫刻家がはじめて講習会を開いて伝授してくれたのが昭和4年です。その彫刻家は日本美術院彫刻部同人として活躍していた木村五郎でした。
 私の父が60年彫り続けた「あんこ人形」は木村五郎が島人に教えた形であることを知ってから「木村五郎の足跡調査をはじめ」ここまできました。
  全国区ではない彫刻家ですが、市川房枝(「婦選は鍵なり」「平等なくして                                   平和なし、平和なくして平等なし」という信念の元に数多くの女性たちと活動                                   を続け、大きな功績を残した)記念会が運営するHP「女性と政治センター」の婦選アーカイブスのコーナーに若き彫刻家として登場しています。

 平成25年1月27日のNHK Eテレ(教育テレビ)の午後十時からの番組に写真と作品が少しだけ紹介されました。
 
          木村五郎は 
大島の宝です

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     大島の講習会の木村五郎                   日本美術院展出品作(伊豆大島風俗)   


 木村五郎は大正の中期から日本美術院同人として石井鶴三らの指導を受け,彫塑の研究に励んでいた若き彫刻家です。芸術家の山本鼎が長野県上田から広めた「農民美術運動」に賛同して、各地の農民美術講習会の講師として活躍していました。はじめて大島を訪れた昭和2年から亡くなる昭和10年までに9回来島しています、水桶や薪を頭に載せて行き来する女達の姿に強く惹かれたようです。大島の木彫講習会に招かれ「あんこ姿」の人形をサンプルとして作り、彫刻の工程を指導しました。
島人に彫刻を教えながら、南国の婦人風俗を芸術作品に仕上げて日本美術院展覧会に出品しました。大島や北国の郷土風俗木彫は当時の展覧会では異彩を放つ作品でした、150余点の作品を残し37歳の若さで急逝しました。
 大島を愛した彫刻家の存在はすっかり忘れられた存在でしたが、「大島木村五郎研究会」が資料収集をおこない、その足跡をまとめた資料集を生誕100周年の記念の年(平成11年)に発刊しました。
 若き彫刻家は芸術作品の創作に止まらず、木彫入門書や彫刻批評、伊豆の島紀行などを執筆、京都宇治、長野川路、秋田大湯で農民美術指導をおこない、彫刻の普及とその水準の向上に尽くしました。血縁の方々が所蔵されていました作品18点、親交があった石井鶴三や松村秀太郎、市川房枝への書簡類の資料(参照)などを展示しています。
 木村五郎が駆け抜けた時代と童心の彫刻家の感性に触れてください。


                木村五郎略年譜              

1899(明治32)年  東京神田に生まれる
1981(大正7) 年  彫刻修業中、日本美術院同人の石井鶴三
              の門を叩く
1919(大正8) 年  山本鼎が提唱する「農民美術運動」はじまる
1925(大正14)年  手工芸協会が結成される
(会員 吉田白嶺・小杉未醒・松村秀太郎
                  田中善之助・木村荘八・栗田雄・橋本平八・木村五郎・石井鶴三)                              

1926(大正15)年  「木彫の技法」出版
1927(昭和2) 年  日本美術院同人となる
(当時の彫刻部在籍同人は吉田
                  白嶺・佐藤朝山・藤井浩佑・石井鶴三・保田龍門)

         昭和2年から日本農民美術研究所嘱託として
         各地の講習会で「木彫人形」を指導


1930(昭和5) 年  伊豆大島風俗木彫作品3点を院展に出品
1931(昭和6) 年  伊豆大島風俗木彫作品2点を院展に出品       
1933(昭和8) 年  「木彫作程」を出版
1935(昭和10)年  8月、多くの未完作品を残し37才で永眠


1937(昭和12)年  木村五郎作品集が所属していた日本美術院から出版
                  
             作品集後かき抜粋

             此集は、日本美術院同人諸氏の厚意に依りて成れり。
             集中二三制作当時の写真に依るものあれど、余は全部遺作展に陳列せ
             るものなり。
             表題に石井鶴三君、序文に喜多武四郎君、年表に宮本重良君を煩わし
             たる、皆故人と深き関係に因れり・・・・
                            昭和十二年六月  平櫛 田中

                        藤井工房
               所在地 東京都大島町元町2−1−5     
               電話・FAX 04992−2−1628         
               入館無料 休館日は毎週水・木曜日
  
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