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土田耕平歌集「青杉」 巻末記
  明治四十五年五月、久保田先生の選を經て、自分の歌が初めてアララギに載つてから、殆んど十年になる。この度自選歌集「青杉」を編むに就て、今までの作全部に目をとほしたが、初期の作には、採れるべきものが極めて少ない。
 そこで大正五年九月以前の作は全部棄てて、それ以後のものから選出することにした。然し最近の作になると、どうしても取捨選擇に迷ひが生ずる。依て大正十年四月以來のものは次回の歌集に收めることとして、この度は手をつけずに置いた。
 それ故「青杉」一卷は大正五年秋から大正十年春まで、自分の年齡を云へば二十二才から二十七才まで、この間の作から成り立つてゐる。そして作の内容は、殆どすべてが伊豆大島の自然である。右の年間自分は大島に居住してゐたからである。(大正五年秋といへば渡島後すでに滿一年を經てゐる)この集はもともと大島の作だけを集めるつもりではなかつたが取捨選擇の結果、自然にさうなってしまった。歌は果敢なく力弱きものばかりであるが、自分にとっては一首々々皆なつかしい思ひ出の種である。
 歌の數はすべて二百五十八首、制作の年次に從って配列した。裝幀及び口繪は平福百穗畫伯にお願ひした。自分はこの數年來畫伯の御恩情を受けたことが實に多いが歌集發行にあたり裝幀まで心配していたゞくといふことは感が深い。なほこの歌集については久保田先生及び藤澤古實君から種々御配慮を受けた。古今書院主人は自分が少年時代の師である。その人が出版の勞を取つて下さるといふのも因縁が深い。忝い心でこの集を編み終へた。
                             大正十一年一月  耕平記



  伊豆大島にて詠める (冒頭の数首を掲載)


櫻葉の散る日となればさわやかに海の向山見えわたるなり


岡のべの草に秀づる芒の穗やや秋あらし吹き出でにけり


一面の陸稻畑は色づけり日影あかるく萱の穗そよぐ


日にけに野分つのりて空明し三原の煙立たずなりしか


吹きとよむ野分榛原ひよどりの飛びたつ聲はなほ悲しけれ


芋の葉の
()れ葉大きく搖らぎ居り野分の空はただに明るし


裏戸出でてもとほり聞けば虫繁し納屋の中にも一つ鳴きたり


こほろぎの鳴く聲とみにひそまりて庭の茂みに雨か降るらし


さむざむと暮れて來にけりわが宿の垣根にそそぐ秋雨の音


草まくら時雨ぞ寒きわが友のなさけの羽織いただきて着む


しめじめと堀割道の櫻落葉朽ちたまりたり牛の足跡


夕渚人こそ見えね間遠くの岩にほのかに寄する白波


日の下になびく萱の穗つばらかにわが故里の丘おもひ出づ


かぎりなく潮騷とよむ冬の日の砂山かげを歩みつつ居り


砂山に夕日かげればしみじみと潮風吹き來海の方より


夕早く潮滿ちぬらし磯かげの泊り小舟に燈がともりたり


ゆふぐれて時雨のあめの降るなべに室ぬち寒し獨りもの食ふ


榛原に鴉群れ啼く朝曇り故里さむくなりにけむかも


あかあかと圍爐裡火燃ゆれこもり居の今日も日暮れて凩の音
     
 昭和49年11月28日歌碑建立 主唱 元町読書会  弘法浜砂山にある歌碑  櫻葉の散る日となればさわやかに海の向山見えわたるなり
     
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